cross road

誰もが胸の奥に秘めた迷いの中で 手にしたぬくもりをそれぞれに抱きしめて新たなる道を行く

再会

あるとき、仕事中に同じ部署の同僚に会ったときに「久しぶりに飲みにいこー!あいつも会いたがってたし」と誘われた。


あいつとはもう一人の同僚。

その人とは、最後に会ったのが10年近く前。みんな独身で本当に若かりし頃。

知り合ってすぐの頃、よく飲みに誘ってくれて2人で何度か飲みに行ってた。


でも、当時私は好きな人がいたし、ただの友達として飲んでる感じで、そこから職場が別れて特に会う機会もなく10年近くの時が経ってた。

「おー懐かしいね!いこいこー」と3人で飲みに行った。


私は一番に着いて待ってて、次に現れたのはその人だった。記憶は当時で止まってたので、わー懐かしいーと。でも別に何も思わず。遅れてきたもう一人の同僚と仕事の話で盛り上がったりしてその会は終わった。


そういえば数年前に、飲み会で酔っ払ったその同僚が、「そーいや○○のこと覚えてる?あいつ、○○ちゃん(私)のこと昔好きだったらしいよー。あ、これ言ってよかったのかな〜」と言ってきた。

「え、そーだったんだ」って感じでその場でも何も思わず。


そして久しぶりに会って3人で飲んだ時も特に何も思わず。ただの同僚だし。

でも当時に返ったみたいでその3人が楽しかったのでそこからまた行こうねって話になった。


冬に開催されたこの飲み会後、次回はずるずる延びて、やっと決まった日程はもう初夏だった。